2017年06月13日

ごまインタビュー〈2〉

今回『太秦おかげサマー』は久しぶりにおこなう劇団員のみの本公演。
『男亡者の泣きぬるところ』と『女亡者の泣きぬるところ』、それぞれ男と女の二人芝居として上演します。どんな作品なのか、どんな作品になりそうか、劇団の座長であり劇作と演出のごまのはえに聞いてみました。
その第2弾です。


――ごまさんの台本には食べ物がよくでてきますよね。過去に焼きサンマと大根おろしが出てきて、舞台上で大根おろしを披露して舞台上がびちゃびちゃになった公演もありました。今回2作品ともに餃子が出てきますが、なぜ餃子なのか理由はありますか?

ごま:食べ物がでてくる作品は好きです。国語の教科書に吉行淳之介の『ピーナッツ』という作品が載っててね。それがやたら面白かった。男二人がピーナッツを食べるだけのお話なんだけど、食べるという行為が、男二人の心理描写になってて、おかしくて、悲しいお話でした。「男亡者」に食べ物がでてくるのもその影響があるかもしれない。
餃子を選んだのは無自覚。今思うとお弁当に餃子ってちょっと変やね。「女亡者」に登場する餃子は、登場する理由がわかる。これは自覚的。餃子つくるときって電話にでれないじゃん。それが理由かな。


――新作『女亡者の泣きぬるところ』を書こうと思った出来事やきっかけってありますか?

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ごま:書こうと思った理由か……。
伊丹アイホールで想流私塾っていう劇作家の塾があって、北村想さんが塾長なんやけど、そこの師範代を一年務めたんです。一年間想さんの作劇論を横で聞いていたのですが、僕とまったく違う。でもすごく魅力的で。このやり方で台本を書いてみようかなぁと思ったんですね。実は前にも「女亡者」というタイトルの台本には挑んだことがあって、でも上手く書けなくてお蔵入りしてたんです。それでまぁ、リベンジの気持ちもあって、挑戦しました。


――最後に、今回の作品は「生きてる人間の生きてくためのお話」とコメントされていますが、どんな人にみてもらいたいですか? 『男亡者の泣きぬるところ』の初演時のコメントには「ぜひ、女の人にみてもらいたいです」(注1)とありましたが。

ごま:誰に見てほしいというのは無いですね。誰に見られても大丈夫な作品にしたいけど。大丈夫というのは無難という意味ではなくて、どんな人にでも何かしらの棘がささる作品にしたいと思ってます。


――ありがとうございました。どんな作品になるのか、ぜひ太秦の舞台でご覧いただきたいと思います。


(注1)『男亡者の泣きぬるところ』初演時のごまのはえコメント
「男」がかかえている不安感。
これは何だろうと思ってこの台本を書きだしました。
書いているうちに思ったのですが、「男」を深刻に考えるほど笑いごとになっていくのはどうしたわけでしょう。
「笑い」に徹することが「男」の不安を描くことだと今では確信しています。
ぜひ、女の人にみてもらいたいです。



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■□ ニットキャップシアター #38
■□『太秦おかげサマー』
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2017年 6月29日(木)〜7月9日(日)
@シアターウル(京都 太秦)
★特設サイト→ http://knitcap.jp/38th
★チケット予約→ コチラ
posted by ニットキャッパー at 12:06 | Comment(0) | 太秦おかげサマー

2017年06月11日

おがげサマーパフォーマー紹介(9)二口大学 【俳優】

こんにちは。高原です。
今日は曇り空。梅雨入りの合間の貴重なお天気。

さて、パフォーマーの紹介順を間違えてアップしてしまったのですが、
タイトルをうまく変えられないので、前回(10)、今回(9)としてアップします。
すいませんー。

今日のパフォーマーはこの方!


7月5日(水)19:30 出演

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二口大学(ふたくちだいがく)
1968年生まれ、京都市在住。同志社大学第三劇場から俳優活動を開始。現在演出家山口浩章、俳優広田ゆうみとともに”このしたやみ”を組み、国内外の近現代戯曲の公演を国内のみならず春川(韓国)、サンクトペテルブルク(ロシア)等でも行う。京都役者落語会メンバー。第10回関西現代演劇俳優賞受賞。

コメント:愛のテールの初演はいつのことだったか。お久しぶりです。よろしくお願いいたします!

=====
二口さんは「愛のテール」初演で主人公の父親役として出演していただきました。
あれは2003年。もう14年も前の話。14年ぶりの共演です。
私が二口さんと出会ったのはニットに入る前、「芝居工房」というアトリエ劇研の企画でした。二口さんから舞台に立つ一歩を教えてもらったので、私にとっては師匠的な人です。京都の演劇界でその実力と俳優へのストイックさは有名ですが、同じくらい酔っ払い伝説も有名です。こんなこと言ったら「やかましいわぃ!」と言われそうですが、私を「りょうこちゃん」と呼んでくれる素敵な方です。

今回二口さんに披露していただく演目は落語です。
何度も拝見していますが、その姿は汗と涙と役者人生がほとばしる一席で、観ているほうも拳をギュっと掴んで見入ってしまいます。スゲーかっこいいので知らない人こそ観てほしいです。
「女亡者」との組み合わせということで、かつての師弟がある意味競演します。
個人的に思い入れの強いステージです。震えます。

二口さんを飲み物に例えると、辛口の「冷や酒」。
おちょこでキュッと一口。体の芯から火照ってポッとします。
夏にカレーを食べるように、夏に熱いステージを求める方にピッタリです。


この前週、ロシア公演をされるそうです。
もはや日本を飛び越えての公演。スケールが違いますね。

*****
このしたやみ ロシアツアー公演
『日本の夫婦 ロシアの夫婦』
「紙風船」「熊」二本立て

作:岸田國士 アントン・チェーホフ
演出:山口浩章
出演:広田ゆうみ 二口大学

【ハバロフスク公演】
 日時:2017年6月24日(土)・25日(日)
【ブラガヴェシェンスク公演】
 日時:2017年6月27日(火)・28日(水)

≪パフォーマー一覧≫

■ニットキャップシアター#38『太秦おかげサマー』
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2017年6月29日(木)〜7月9日(日) @ シアターウル(京都 太秦)
特設サイト→ http://knitcap.jp/38th
『太秦おかげサマー』チケット予約→ コチラ
posted by ニットキャッパー at 11:48 | Comment(0) | 太秦おかげサマー

2017年06月09日

おがげサマーパフォーマー紹介(10)ベビー・ピー 【演劇/人形劇】

こんばんわ。高原です。
今日は晴れましたね。
午前中から洗濯と布団干し祭りで大わらわでした。

さて、ゲストパフォーマー紹介です。
「ゲストがどんな方かわからない!」とお困りの皆さんへの特設コーナー。
今夜はこの方!


7月7日(金)19:30/7月8日(土)14:00 出演

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ベビー・ピー
2002年旗揚げ。拠点は京都。
野外テントなど劇場外スペースを主に活用しながら、題材も公演自体も「祭り」にこだわった作品を毎回上演しています。また、アーティスト・山さきあさ彦が制作するぬいぐるみ(山ぐるみ)を使った人形劇、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を再構築した「ジョジョ劇」、ライブイベント「ごった煮」の主催など、既存の枠組みにとらわれない活動を全国各地で展開しています。人と人が出会うことのダイナミズムを、演劇作品としても、活動全体としても体現し、立ち会う者の心身を揺さぶっていくことを目指しています。

コメント:(代表の根本コースケさんより)
2001年春から2004年秋くらいまで私はニットキャップシアターに在籍していました。
19歳から23歳くらいまでです。人生における大切なことのかなりをそこでおそわったように思います。千葉からきた爽やかな元サッカー少年であった私は、ニットキャップシアターに描かれる「人間」の力にがつんと衝撃を受けました。呆然としました。そしてなぜだか「僕には思春期がなかった!」とつよく思ったのです。なぜだか。そのときそんなものいらねーやと開き直ることもできたはずなのに、なぜだかやっぱりそのことにこだわりたくて、だから、その後、自分なりに20代の思春期をくぐりぬけ、18の頃から放置されていた大学に通いなおし、卒業し、働いてみたり、旅に出てみたり、働いたりして、そのあいだもベビー・ピーと演劇は休むことなく続け、気づけばベビー・ピーも15年目で、なんだか、最近、ようやく、自分が抜けた頃のニットキャップ作品の主人公たちの精神年齢に追いついてきたのかなーと思っていました。10年遅れくらいで。はい。そんな私がドロップアウトするように劇団を抜けたときの作品が『男亡者の泣きぬるところ』です。あのとき、ボロ泣きしながら、客席で芝居を見ていた記憶があります。それ以来、ニットの本公演は全作品(たぶん)観ていますが、舞台には一度も立っていません。
因縁ですね。こりゃ。恩返しなんてしませんよ。亡者っぷりもガラパゴスっぷりも負けません。しかし、エンタテイメントとしてもちゃんとタメがはれるように。これがいちばん大変ですね。そこはいまだに大先輩。ニットキャップとベビー・ピーの競演。どうぞ目撃しにきてくださいませ。

=====

根本くんが抜けたときに私が入ったので、入れ違い同期です。
昔、一緒に走ったランニングで、スパートがめちゃ早で全然叶わなかった記憶があります。とにかく体力があります。集中力も。さすが元サッカー部。

ベビー・ピーのパフォーマンスをドリンクに例えると、フルーツミックスジュース。
色鮮やかなフルーツをたくさん入れて、一気にミキシング。
混ぜた泡がなかなか消えないくらい熱を帯びて、酸いも甘いもつぶつぶ感も一気にゴクリ。
見た目の可愛さ、でもパイナップルのスジがちょっと入ってたりします。

大人から子どもまで見れるストーリーと演出なので、幅広く楽しめると思います。
集団でのパフォーマンスは、ベビー・ピーだけなので、それを楽しみたい方はこの2ステージをお勧めします。

≪パフォーマー一覧≫


■ニットキャップシアター#38『太秦おかげサマー』
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2017年6月29日(木)〜7月9日(日) @ シアターウル(京都 太秦)
特設サイト→ http://knitcap.jp/38th
『太秦おかげサマー』チケット予約→ コチラ

posted by ニットキャッパー at 23:54 | Comment(0) | 太秦おかげサマー