2018年03月25日

LIFE is that's enough 〜人生はもうええわ〜 最終話

※この物語は Knit Cap Theater presents『That's enough!!』の特別連載です。もし木屋町で終電を逃してしまったら…。夜の木屋町を楽しむための物語です。


最終話「LIFE GOES ON」


〜前回のあらすじ〜
明石焼きを食べながら女の話に同情したコメディアンは、ギャグを見せようと公園へ向かうが……
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≪ 第三話へ戻る


公園に向かう途中で女は怖くなり、自分の話に夢中になっているコメディアンに気づかれぬよう逃げだしました。

公園に着き、女がいないことに気づいたコメディアンは慌てて来た道を行ったり来たり探しましたが、女は見つかりませんでした。


気がつくとすっかり夜明けの午前5時。
うっすら空も白んできました。
歩きっぱなしで体はクタクタ。

普段なら通り過ぎるだけの路地裏。
こんな時間にも関わらず赤い提灯が光っているのが見えます。
ラーメン屋です。

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「門扇」は朝7時まで営業していました。

歩き疲れて空腹だったコメディアンは
トッピング全部乗せの「門扇スペシャル」を注文し、汁まで残さず完食。

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それでも物足りなかったので、追加でチキンカレーも頼みました。

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食後の満腹感と睡魔で頭がボーッとしてきたコメディアンは、いなくなった女のこともすっかり忘れて家に帰っていきました。


一方、女は…

男から逃げてきた女は、身体がすっかり冷えきっていました。
24時間営業のファストフード店でカフェオレを飲んで、気づけば朝の5時。
店員に起こされるまで机で突っ伏して寝ていたようでした。

始発まであと少し。
コートを着直してふらりと店を出ました。
行く当ても思いつかず、当初、コメディアンと向かっていた先斗町公園へ。
が、誰もいませんでした。

誰もいない公園でぼんやり鴨川を眺めていると、空が徐々に明るくなってきました。
ビルの合間からまぶしい朝日が差し込みました。

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女はベンチから立ち上がって
「こんな日もあっていいか…」
と、駅に向かって歩きだしました。

途中、すれ違った男がコメディアンとは気づかずに。

   −おしまい−


**** That's 店舗紹介!! ****

門扇 木屋町店
木屋町四条上ル二筋目西入ル 四条KGビル1F

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朝7時まで営業する鶏がらラーメンの専門店。スープはあっさりしているのにコクがあり、木屋町で朝まで飲んだ〆にはとっておきの一品です……鶏チャーシューなのもよし。
が、なるべく終電前には食べ終わって無事に帰宅してくださ〜い!



最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、夜の木屋町アバンギルドで!
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(構成・編集 池川タカキヨ/高原綾子/仲谷萌)


Knit Cap Theater presents
『That's enough!!』

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2018.3/28(wed)-29(thr)@UrBANGUILD
※19:30/21:30 2stage
Ticket:¥2000+\600(drink)
URL:http://knitcap.jp/thatsenough
posted by ニットキャッパー at 19:30 | Comment(0) | That's enough!!

2018年03月20日

LIFE is that's enough 〜人生はもうええわ〜 第三話

※この物語は Knit Cap Theater presents『That's enough!!』の特別連載です。もしも木屋町で終電を逃してしまったら…。夜の木屋町を楽しむために書かれたフィクションです。


第三話「小腹が空いたら」


〜前回のあらすじ〜
コメディアンは、終電を逃し落ち込んでいる女を励ますためにあるお店へ向かうことに……
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コメディアンがやってきたのは「たこ入道」という明石焼きのお店でした。

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店主が目の前で焼いてくれる明石焼きは絶品。
しかも午前2時まで営業しているのです。

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ホカホカの明石焼きを食べてすっかり元気になった女は、とつとつと今日あった出来事を語りはじめました。

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話によると、女は高校時代の同級生の結婚式の帰りだったそうです。仲良しだった同級生が遠くに行ったような気がして、その悲しみを紛らわそうとつい式場でシャンパンを飲みすぎてしまったのでした。

なんだか女がかわいそうになってきたコメディアンは
「何か自分にもしてあげられることはないだろうか」
と考えました。

そうだ。僕にはギャグがあるじゃないか……!

女の話を聞き終わると
ちょうどお店がもうすぐ看板の時刻だったので、そこでコメディアンは勇気をふり絞って言いました。

「ちょっと見せたいものがあるんだ」

「見せたいもの?」

「うん。近くに公園があるからそこで」

「公園?」

さすがに女もコメディアンの親切心に困惑しました。
が、強く断ることもできずついていくことに・・・


≫ 次回、最終話


**** That's 店舗紹介!! ****

たこ入道
京都府京都市中京区木屋町通四条上ル下樵木町204

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カウンターのみの明石焼きとおばんざいのお店。目の前で焼いてくれる明石焼きは本場顔負けのタコの大きさと生地の玉子感。出汁にはあらかじめ紅生姜がちりばめられていてアクセントに。出汁の中で明石焼きを崩して食べるのもまた良し。



Knit Cap Theater presents
『That's enough!!』

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2018.3/28(wed)-29(thr)@UrBANGUILD
※19:30/21:30 2stage
Ticket:¥2000+\600(drink)
URL:http://knitcap.jp/thatsenough

posted by ニットキャッパー at 20:30 | Comment(0) | That's enough!!

2018年03月15日

LIFE is that's enough 〜人生はもうええわ〜 第二話

※この物語は Knit Cap Theater presents『That's enough!!』の特別連載です。もしも木屋町で終電を逃してしまったら…、夜の木屋町を楽しむために書かれたフィクションです。


第二話「真夜中のコーヒー」


〜前回のあらすじ〜
夜道で酒に酔いつぶれた女を見つけたコメディアン。
酔い覚ましに喫茶店へ向かうことに……
《 第一話へ戻る


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コメディアンは酔った女を引き連れて、
行きつけの喫茶店「ELEPHANT FACTORY COFFEE」へ入りました。

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時刻はとっくに午後11時を過ぎ。この喫茶店は午前1時まで営業しているのです。


女を奥のテーブルへ座らせるとコメディアンはコーヒーを注文しました。

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女は熱いコーヒーをブラックでグッと一息で飲み干しました。
するとさっきまで真っ青だった女の顔が少し良くなりました。

コメディアンが状況を説明すると、女はコメディアンに何度もお礼を言いました。

終電を逃して見るからに落ち込んでいる女を見ていると、
コメディアンの芸人魂に火がつきました。

この人を笑顔にしたい……!

そこでコメディアンは良いアイデアを思いつきました。

「これからおいしいものでも食べにいきませんか?」

「おいしいもの?」

「ええ。いいお店があるんです」


女は少し心配したけど、気さくなコメディアンを信頼してついていくことにしました。


≫三話へ続く


**** That's 店舗紹介!! ****

ELEPHANT FACTORY COFFEE
蛸薬師通木屋町東入ル備前島町309-4 HKビル

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木屋町の隠れ家的喫茶店。店名は村上春樹『象工場のハッピーエンド』に由来。午後1時〜午前1時まで営業(定休日は木曜日)。休日の読書やちょっとした息抜きにも。



Knit Cap Theater presents
『That's enough!!』
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2018.3/28(wed)-29(thr)@UrBANGUILD
※19:30/21:30 2stage
Ticket:¥2000+\600(drink)
URL:http://knitcap.jp/thatsenough

posted by ニットキャッパー at 22:11 | Comment(0) | That's enough!!